【山崎あみ『うるおう』リコメンド#59】映画「52ヘルツのクジラたち」“声”を聴くための声、心配り、ロケ地協力とは?※音声連動※

  •  <(C)2024「52ヘルツのクジラたち」製作委員会>
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 ラジオDJ、モデルなどマルチに活躍する山崎あみさんが、きょうが潤うコンテンツをお薦めします。YouTubeなどで山崎さんと記者の詳しいお薦めトークを聴けます。「うるりこ」で検索を。

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 本屋大賞に輝いた町田そのこさんのベストセラー小説を映画化した「52ヘルツのクジラたち」(成島出監督。3月1日全国公開)は、“声なき声”を聴くために、熱演と、細やかな心配りと、大分などロケ地の皆さんの温かさが、まざりあって出来上がった感動作です。とてもつらいお話ではありますが、前向きな思考もあって、最後には光が見えてきます。

 母親に虐待され、人生を奪われていた過去がある主人公・貴瑚(キコ。杉咲花さん)は、同じく母親から虐待され「ムシ」と呼ばれ、声を発することができなくなった少年(桑名桃李さん)と出会います。

 彼を放ってはおけず、自分の家に住まわせるうちに貴瑚は、かつて自身の声なきSOSを聞き取って、絶望の淵から救い出してくれたアンさん(志尊淳)との日々に思いを馳せます。そして、孤独な少年を守り、彼の声を聴くため、動きだします。

 製作に当たっては、児童虐待やドメスティックバイオレンスを受けたこ...

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