ゲームが生む新たな人のつながり方 映画「PLAY!―」の古厩監督 奥平大兼&鈴鹿央士主演

  •  映画の一場面<(C)2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会>
  •  「オンラインゲームの世界は、人々が年齢も性別も国籍も超えてフラットに交流できる場所」と話す古厩智之監督
  •  奥平大兼が演じる翔太<(C)2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会>
  •  鈴鹿央士が演じる達郎<(C)2023映画『PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~』製作委員会>

 コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」に打ち込む高専生の青春を描いた映画「PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~」が3月8日公開。古厩智之監督は「ゲームを通じて生まれる、新しい人と人のつながり方を丁寧に描きたかった」と話す。

 3対3で戦うサッカーゲームの全国大会に、初心者2人を含む急造チームで挑んだ阿南高専(徳島県)の学生3人の実話を基にした物語。実際に3人を取材した古厩監督は「一緒にゲームをする仲間だけど、たぶん友達ではない。ゆるくて曖昧な関係が今っぽくて、いいなと感じた」と語る。

 映画でチームを組む翔太(奥平大兼)、達郎(鈴鹿央士)、亘(小倉史也)の3人も、ゲームの外では互いに干渉しない。「だからこそ、それぞれが普段の生活で感じている生きづらさから離れて、ほっと一息つける場所になる」と古厩監督。

 翔太と達郎は家庭環境に問題を抱え、亘は友達付き合いが苦手で両親に心配されている。「現実にも、彼らと似たような状況の子は大勢いるはず。家庭や学校でうまくいかなくても、それ以外で自分に合った『居場所』が見つかればそれでいいんだよ、と伝えたい」

 自身も中高生の頃は「学校で...

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