倉吉市は新年度、海外に向けて特産品などを販売するEC(電子商取引)サイトの開設に乗り出す。2025年3月の鳥取県立美術館(県美)開館や大阪・関西万博の開幕に伴いインバウンド(訪日客)が増加することを見込み、国外への販路開拓やデータを駆使したビジネススキルの習得などにより地元企業の収益力向上につなげる。
ECサイトは、消費意欲が旺盛なアジアの富裕層を中心に、倉吉観光から帰国したインバウンドが主なターゲット。市内企業から出店を募り、倉吉絣(がすり)をはじめ高価格帯の特産品や工芸品の出品を想定している。新たな収益源の確保や顧客動向の分析など、ECサイトを通じて得られるデジタルマーケティングの知識取得により、国際市場を意識した幅広い経営感覚を醸成する。