【アソまなビ #13完】山口・秋吉台国定公園 3億5千万年前、南の海のサンゴ礁として誕生

  •  ガイドツアーの拠点「Mine秋吉台ジオパークセンター」=山口県美祢市
  •  草原の道沿いにはごつごつとした石灰岩が並ぶ=山口県美祢市
  •  秋吉台の風景。白い石灰岩があちこちに突き出す=山口県美祢市
  •  「秋芳洞」正面入り口。付近には観光案内所もある=山口県美祢市
  •  「秋芳洞」では豊富な地下水が流れていた=山口県美祢市

 山口県美祢市に広がる「秋吉台国定公園」は、地球が長い年月をかけてつくり出したダイナミックな自然や歴史を楽しめる魅力的なスポットだ。ごつごつとした白い岩が地表に突き出す日本最大級のカルスト台地「秋吉台」や、地下に広がる鍾乳洞「秋芳洞」などを巡るガイドツアーもある。

 秋吉台は3億5千万年前、南の海のサンゴ礁として生まれた。白い岩はサンゴなどの生物が重なって固まった石灰岩で、約8千万年かけて海の中で堆積しながら移動した。石灰岩が雨水や地下水によって少しずつ溶かされ、現在のカルスト台地がつくられた。

 秋吉台国定公園の総面積は約45キロ平方キロメートル、秋芳洞の総延長は約11キロにもなる。秋吉台と秋芳洞はどちらも国の特別天然記念物で、珍しい地形や地質が残る自然公園「日本ジオパーク」にも認定されている。

 秋吉台の草原に入ると、起伏のある道が広がる。あちこちにある大小さまざまな形の石灰岩の間を進むと、まるで別の惑星に来たかのような気分だ。手のひらサイズの石灰岩を持ち上げると想像よりも硬く、ずしりと重い。

 取材した日は、景観や生態系を保護するために枯れ草を燃やす「山焼き」が行われた直後。「Mine秋...

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