芸人が見たい芸人ランキングで、常に上位の実力派お笑いコンビ「エレキコミック」のやついいちろうさん。ライブ感を大切に、舞台中心の活動を続ける。
大学在学中にプロの芸人としてデビュー。当時同じ事務所のラーメンズと共に、若手のトップランナーに躍り出た。ラーメンズが「意識高い系」だったのとは対照的に「くだらなさ」を追求し、人気者となった。インタビュー(下)では、ベテランの域に入ったやついさんに、お笑いとの向き合い方を聞いた。
▽大学日本一
―大学で落語研究会に入ってお笑いを始めました。
本当は音楽をやりたかったんですよ。高校の時は音楽ばかり聴いていたし、ミュージシャンになりたかった。軽音とかそういうサークルに入ろうと思っていたんですが、ギターが弾けなかった。初めて持ったらめちゃくちゃギターが重かったんですよ。こんなに重いのを担いで弾くの嫌だってなって。
それに対して、お笑いだったらいきなりやれるなって。まずお笑いを先にやって、ゆくゆくは音楽をやっていけばいいやとなりました。最初に作ったコントが受けて、面白くなって30年近くたっちゃったって感じです。
―学生チャンピオンになった。
3年生の時に...