【小川糸 一筆申し上げます】愛犬と共に行動できる日を 航空会社で異なる対応

  •  小川糸

 私の愛犬についてです。彼女は、これまでの犬生で、2度ドイツと日本を飛行機で往復しました。一度目は夏の3カ月を過ごすため、2度目は、長期でベルリンを拠点に暮らすためです。

 日本の航空会社の規定では、基本的に犬や猫のペットを客室に持ち込むことはできません。ペットは貨物扱いとなり、長時間、飼い主とペットは離れ離れになることを余儀なくされます。

 一方、欧米の航空会社の場合、ケージの大きさやペットと合わせた合計の重量が規定を満たせば、飼い主の足元のスペースにケージごと置いておくことが可能です。これなら、すぐ目の届くところにいるので、様子を見ることができ安心です。

 ですので、愛犬をドイツへ連れて行く際は、2往復とも欧米の航空会社を選択しました。飛行機に乗せられるという行為は、ただでさえペットにとってはストレスの多い未知の経験となるので、そのストレスを少しでも緩和してあげたい、と思ったからです。

 ヨーロッパ内の乗り継ぎの空港に着くと、彼女はせいせいしたとばかりにケージから出て、空港内をリードで歩いていました。ちなみに、フランクフルト空港内にはペットのためのラウンジもあり、ペットたちは飼い主と共に旅...

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