作家吉田修一の同名小説が原作の映画「愛に乱暴」(森ガキ侑大監督、8月30日公開)の完成披露イベントが東京都内で開かれ、俳優の江口のりこと小泉孝太郎らが登場した。
江口が演じた主人公は41歳の主婦桃子。近所の不審火や、小泉が演じる夫真守の不倫など不穏な出来事が相次ぎ、居場所が失われていく。
江口はしみじみと「みんなで作ったものが無事公開されることは当たり前のことではない。とてもうれしいです」とあいさつ。小泉は「(完成披露で)男性が僕だけというのはなかなかない。役柄も考えると、どきどきが止まりません」と笑いを誘った。
江口は「10年前もドラマで孝太郎さんを追いかけ回すストーカーの役をやった」。小泉は「江口さんが撮影現場で『私は10年に1度のサイクルで孝太郎さんを追い詰めている』と話していた。夫婦役でまた追い詰められるのは何かの巡り合わせ。10年後も楽しみです」と、さらなる共演に期待を寄せた。
大ヒットを祈願して、江口は小泉や共演者の風吹ジュン、馬場ふみかと共に、作品で桃子が手にする赤いチェーンソーを振り下ろして鏡開きをした。