韓国経済にも寄与するK―POPアーティストの力

  •  ニュージーンズのデビュー当時にソウル市内のデパート内に設置されたポップアップストア
  •  ヒンズー教徒のアクセサリーは生年月日などで身に着ける石が決まる

 「青い珊瑚礁」といえば、1999年に公開された映画「Love Letter」(岩井俊二監督)の中で、主人公の婚約者が雪山で遭難の際、最後に口ずさんだ歌だ。金大中(キムデジュン)政権時代、98年から始まった日本の大衆文化開放で、映画は予想を超えるヒット作となった。筆者は日本と韓国の距離を縮める役割を果たしたことも印象深い。

 それから四半世紀。原曲のリリースからは40年以上の時を経て、韓国の人気多国籍5人組ガールズアイドルグループ「NewJeans(ニュージーンズ)」が、東京ドームでの公演でこの曲を披露した。メインボーカルはベトナム出身のハニさんで、日韓両国で話題をさらった。

 「韓流」はすでに世界中で定着した感があり、韓国経済にも大きな恩恵をもたらしている。韓国銀行(中央銀行)の報告書によると、著作権に関する2023年の貿易収支は22億1000万米ドル(約3380億円)の黒字で、前年比27%増加。その中でも特に、音楽・放送などを含む文化芸術著作権の黒字が過去最高となる11億米ドル(約1680億円)を記録し、音楽・映像分野が9億5000万米ドル(約1450億円)を占めた。韓国銀行は、K―P...

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