女子レスリング藤波朱理が137連勝で金【五輪コラム】

強さ支える独特の間合い

  •  女子53キロ級で金メダルを獲得した藤波朱理=パリ(共同)
  •  女子53キロ級準々決勝でモンゴル選手に勝利した藤波朱理=パリ(共同)
  •  準決勝で中国選手(右)を攻める藤波朱理=パリ(共同)
  •  決勝でエクアドルのジェペスグスマンを攻める藤波朱理=パリ(共同)
  •  決勝戦後、ジェペスグスマンと抱き合う藤波朱理=パリ(ゲッティ=共同)

 圧勝に次ぐ圧勝だった。レスリング女子53キロ級の藤波朱理が、8日の決勝で世界ランキング1位のジェペスグスマン(エクアドル)を10―0で下し、公式戦137連勝で金メダルを獲得した。五輪3連覇の吉田沙保里、4連覇の伊調馨という2人のレジェンドに続く実力を持つ新時代の女王は、一体どこまで進化を続けるのか。(船原勝英)

 7日の初戦を6―0で滑り出した藤波は、準々決勝のモンゴル選手に第2ピリオドに2ポイントを奪われたものの8―2で快勝。準決勝は10―0のテクニカルスペリオリティで中国選手を退け、「オリンピックチャンピオンになるために今までやってきたので、必ず勝って金メダルを持ち帰れるように。注目してください」と決勝の舞台へ自信満々だった。

 グスマンとの決勝は序盤から優位に立って第1ピリオドを6―0とリード。第2ピリオドでも圧倒して10―0のテクニカルスペリオリティで勝負を決めた。

 完敗を認めて笑顔を見せたグスマンを抱き寄せ、言葉を交わした藤波は「自分を奮い立たせてくれる選手。ありがとうと伝えたかった」。

 勝ったらタックルするつもりだったコーチで父親の俊一さんへ飛びついて「最高です。オリンピック...

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