第68回鳥取県美術展覧会「県展」(県、県教委、新日本海新聞社主催)の作品審査会が4日、鳥取市の県立博物館であり、各部門最優秀の県展賞などの入選作品285点が決まった。6日に発表される。
日本画▽洋画▽版画▽彫刻▽工芸▽書道▽写真▽デザイン―の8部門に548点の応募があり、県内外の審査員が一般公募の431点を選考した。
日本画部門では山や海の風景、植物などを繊細に描いた力作が並んだ。4人の審査員は構図や色調など、さまざまな観点から吟味し、1~5点で評価。合計点などで各賞を決めた。
審査を担当した鳥取市の日本画家、吉田茅穂子さんは「何を言いたいのか、訴えたいのかなどに着目した。丁寧にじっくりと描かれたことが分かるような作品もあった」と講評した。
入選作品や無鑑査作品などを展示する県展は15日に同館で開幕後、県内3会場を巡回する。