県展賞に15点 審査結果発表 鳥取県立博物館で15日開幕

 「第68回鳥取県美術展覧会(県展)」(県、県教委、新日本海新聞社主催)の審査結果が6日発表され、最優秀賞に当たる県展賞に全8部門から15点が輝いた。奨励賞は32点で両賞を含む285点が入選した。

 県展は日本画や洋画、書道、工芸など8部門を設ける。県内の在住者または通勤・通学者、県内の美術団体に所属する美術家から今年は548点(昨年566点)が寄せられ、県内外の審査員が審査した。

 日本画部門では小林一行さん(智頭町)の「春の鼓動」が県展賞に選ばれた。

 木々と岩のある沢を繊細な筆遣いと淡い色調で描き、春先の静かな空気感を演出した。審査員からは「長い冬を終え、待ち遠しかった早春の山奥のせせらぎの音が聞こえてくるような情景。構図もしっかりしており、岩肌や木々が丁寧に描かれていて春の近づく様子が伝わってくる」と評価を受けた。

 鳥取市の県立博物館で15日に開幕し、その後県内3会場を巡回。県展賞を含む入選作品や無鑑査などの作品も展示する。(安井桃華)

 県展賞の受賞者は次の皆さん(敬称略)。

 洋画=林本豊(倉吉市)松本悦子(境港市)▽日本画=小林一行(智頭町)▽版画=森本道男(鳥取市)▽彫刻=岩成昭則(米子市)▽工芸=坂本宗之(鳥取市)藤井憲子(倉吉市)▽書道=川本志歩(鳥取市)山根亮海(同)伊藤晃希(米子市)▽写真=秋田芳郎(湯梨浜町)石川賢(日南町)武本宏文▽デザイン=金田斉将(鳥取市)広東未紗(米子市)

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