鳥取市の鳥取県立博物館で開催中の「第６８回鳥取県美術展覧会（県展）」（県、県教委、新日本海新聞社主催）で、来場者が気に入った作品に投票する企画「あなたが好きな作品賞」が人気を集めている。来場者が投票用紙を手に一点一点じっくり鑑賞している。
県展を身近に感じてもらおうと、２０１９年度から実施している取り組み。展示している洋画や日本画、彫刻など８部門計４０２点から、好きな作品を最大３点（１部門につき１点まで）選ぶ。各部門で得票数が多い作品の上位３点に賞が贈られる。
２０日は朝から家族連れらが会場を巡り、メモを取ったり、写真を撮ったりしながら鑑賞を楽しんでいた。毎年訪れている鳥取市中町の草野妙子さん（７８）は「作品は十人十色で刺激になる」。書道作品を前に同市嶋の加藤勝茂さん（７２）は「県内にこんなに字がうまい人がいるのか。投票候補はいっぱい」とうなっていた。
鳥取会場の展示は２３日まで。１０月１２日以降、県内３会場を巡回する。同賞の投票は鳥取、米子、倉吉の３会場で、受賞者は１２月に公表される。
