つい先日、X(旧ツイッター)をぼんやり眺めていたら「男性の育児うつ」をテーマにした漫画に出合いました。漫画家の水谷緑さんが投稿していた、ご自身の著書『こころのナース夜野さん』(小学館)の6巻に収録されているエピソードが、あまりにリアルな内容で、思わずパパ友数人にシェアしてしまいました。
その話の中心は「守さん」という男性で、共働きで2人の男の子を育てています。長男の時は妻に育休を取ってもらったこともあり、次男が生まれると守さんが1年間の育休を取得して育児をメインで担い、仕事に復帰してからも保育園の急なお迎えを担当するなど、日々奮闘している様子が描かれます。
周囲からは「いい旦那さん」「イクメン」と褒められるものの、児童館では母親たちの輪に入れず、公園でも男性というだけでやんわり警戒されるなど、守さんの中には傷つきや孤独感が募っていきます。さらに、不在をカバーする同僚への負い目、バリバリ働く妻へのモヤモヤ、駄々をこねる子どもへのいら立ち…。守さんのメンタルはじわじわ追い詰められていき、ついには精神科で「育児うつ」の初期症状と診断されるに至ります。
その息詰まる経過はぜひ読んで確かめても...