国際的に展開するロンドン発のシティーガイド「タイムアウト」が選んだ「世界で最もクールな街 2024」の15位に、東京都目黒区の「学芸大学」が入った。注目を集める街へ足を運んだ。
学芸大学は地名ではなく、東急東横線の駅名。近くにあった東京学芸大は1960年代に移転したが駅名は残り、地域の通称としても親しまれている。
タイムアウトが評価したのは、リラックスした雰囲気と過度に商業化されていない点だ。東口、西口と線路沿いにそれぞれ元気な商店街があり、気軽に入れそうな飲食店や喫茶店、バー、中古レコード店などが目につく。近年リニューアルされた高架下には、モダンなレストランや古書店が入居する。
「クール」と評されたことについて、2軒の店で尋ねたところ「選ばれた理由はよく分からないが、人が集まるようになった」というのが共通した感想だった。ランク入りが知られてから、外国人だけでなく、日本人の姿も増えているという。
訪日客らしき中年のカップルがいたので声をかけてみた。オーストリアからの旅行者で、タイムアウトを読んでこの街へ来たとのこと。10分前に着いたばかりだからと、詳しい印象は聞けなかったが、興味深そ...