【東京ウオッチ】生涯追求し続けた“水と光”の表現―国立西洋美術館で「モネ 睡蓮のとき」展

いまのTokyoをつかむイベント情報(28日~1月6日)

  •  クロード・モネ「睡蓮」(1916―1919年頃 油彩/カンヴァス マルモッタン・モネ美術館、パリ (C)mus☆(アキュートアクセント付きE小文字)e Marmottan Monet)(提供写真)
  •  クロード・モネ「舟遊び」(1887年 油彩、カンヴァス 国立西洋美術館〈松方コレクション〉)(提供写真)
  •  「九九九」で提供される和菓子(提供写真)
  •  新虎通りの樹木に飾られた「笑顔」のイルミネーション作品(提供写真)
  •  青い光でライトアップされた八芳園の日本庭園=東京・白金台(提供写真)

 ◎今週の一推しイベント

 【28日(土)】

 ▽「モネ 睡蓮のとき」(~25年2月11日、台東区)

 印象派を代表する画家の一人、クロード・モネ。睡蓮と水、そして光を描き続けた晩年の作品に焦点を当てた企画展が、上野の国立西洋美術館で開催されている。

 パリのマルモッタン・モネ美術館のコレクション約50点に国内所蔵の作品を合わせた64点の名画を展示。睡蓮を描いた作品は、日本で過去最多となる20点以上を紹介する。

 モネの創作の源泉となったのは、ノルマンディー地方ジヴェルニーの自宅の庭に造成された睡蓮の池と周辺の自然を反映する水面だ。睡蓮を初めて描いたのは1897年、57歳のとき。86歳で世を去るまでに300を超える作品をこの庭や池の周辺で生み出した。

 会場には、睡蓮の連作大装飾画の展示で知られるオランジュリー美術館(パリ)の楕円形の部屋を再現した。同じモチーフを異なる時間帯や天候で繰り返し描く画家の挑戦、構図による創造の広がりと多様性を発見できる空間となっている。

 モネはなぜ睡蓮を描き続けたのか? 研究員の山枡あおいさんは「生涯追求した“水と光”を表現するためのモチーフとなった。木々、雲、空を反...

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