北栄町田井の北栄みらい伝承館で、「昔の道具展~編んで作られた道具」が開かれている。竹やわらなどで編んだ昔の生活道具が並び、訪れた人は昔の生活や先人の知恵に思いをはせている。30日まで。
昭和30年代ごろまで町内で使われていた道具など約80点を展示。機のようにむしろを作る道具や、こもを編む道具、縄をなう機械のほか、川でウナギやエビなどを捕る仕掛けや魚を入れるびく、養蚕用の網などが紹介されている。
このほか、昔は多くの農家が飼っていたという牛のくら、人が身に着けるみの、わらぐつ、わらぞうりなどもずらりと並び、昔の人々の暮らしをほうふつさせる。収蔵作品展示コーナーには、前田寛治らの作品も展示されている。
門脇博学芸員は「先人の知恵や物を大切にする心などを感じてほしい」と話した。