「第66回鳥取県美術展覧会」(鳥取県、県教委、新日本海新聞社主催)の選抜展が21日、日南町霞の町美術館で始まった。入選作や無鑑査作品から選ばれた95点が展示され、町民らが地元を含む県内作家の力作を楽しんでいる。30日まで。
今年の県展には日本画や彫刻、写真など8部門に548点の応募があり、290点が入選。日南会場展では県展賞、奨励賞のほか、日野郡在住の無鑑査作と入選作などが並んでいる。
デザイン部門で県展賞、奨励賞の候補になった坪倉加奈さん(日南町)の「灯」は、地球に見立てた電球を人の手で照らす構図が鑑賞した人の想像をかき立てる作品。書道部門では秋庭華芳さん(同)の「王昌齢詩」、高橋俊和さん(同)の「寛容人間力」の日野郡入選作が並び、繊細さと力強さの対比が楽しめる。
町内から訪れた60代女性は「普段見られないような作品が並びうれしい。じっくり鑑賞できた」と話した。開館は午前8時半~午後5時。入場無料。