手に思いを託して 手話言語条例制定10年(1) 確かな変化

「手話は言語」広がる理解

  • 手話パフォーマンス甲子園で熱演する高校生ら=9月24日、鳥取市のとりぎん文化会館

 鳥取県が手話を言語として定める手話言語条例を制定してから10年。生まれつき聴覚障害のある高田雅子さん(54)=鳥取市古海=は「あいさつなど簡単な手話が通じる人が増えた」と変化を実感する。

 18歳で習得してから、手話での意思疎通は便利で日常に欠かせない。ただ、県の手話言語条例が制定される以前は、手話の社会的認知度は低かった。聴覚障害者同士が手話で会話をしていると、すれ違う人に不思議そうな顔を向けられることもたびたびあった。

 高田さんは、23歳の長男と19歳の長女を育てる母親でもある。子どもたちの聴覚に障害はなく、以前は家庭内の会話は主に読唇による口話法や筆談だったが、今は手話が中心になった。

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