毎年1月17日に神戸市中央区で開かれる阪神大震災の追悼行事「1・17のつどい」で使われる竹灯籠(ろう)600本を、鳥取県東部森林組合(鳥取市湖山町西1丁目、嶋沢和幸組合長)が提供する。10日には同組合駐車場で発送作業があり、近くの鳥大付属特別支援学校の生徒ら17人と同組合の職員が協力してトラックに積み込んだ。
今年は、高さ40~60センチ、直径10センチ以上の竹灯籠を用意。組合の技能員8人が竹林整備で伐採した竹を使い、切り口や底をやすりで磨いて整えた。神戸市には15日に届けられ、16日の灯籠を並べる作業にも職員2人を派遣する予定だという。
嶋沢組合長は「追悼の思いを後世に引き継ぐために今後もお手伝いしたい」と話し、同校中学部3年の森本彩楓(さやか)さん(15)は「この竹灯籠がともされるのをテレビで見て、追悼したい」と話した。
2021年から毎年送っている。コロナ禍の影響で竹を切るボランティアが集まらず灯籠の材料が不足していることを報道で知った嶋沢組合長が、実行委員会に提供を申し出た。