熱中症による山岳遭難事故防止に役立ててもらおうと、カバヤ食品(岡山市)は自社製品の「塩分チャージタブレッツ」を大山遭難防止協会(会長・竹口大紀大山町長)に寄贈した。スポーツドリンク味と塩レモン味の2種類計7500個を贈り、今後同協会の啓発活動を通して登山客らに配布される。
大山山系では例年夏季に熱中症による遭難事故が多発しており、今年は6月20日時点で2件が発生。登山部の高校生が熱中症で動けなくなり搬送される事故もあった。同協会は熱中症予防の啓発に重点的に取り組む考えで、同社が賛同して寄贈が実現した。
贈呈式が1日に町役場で行われ、同社営業本部中四国支店の河内太助支店長が「認知度を高める良い機会をいただいた」とあいさつ。目録を受け取った竹口会長は「私も愛用している商品。登山を計画している方に、水分と合わせて塩分をとることの大切さを啓発できれば」と話した。