中海を染めるオレンジロード

 国史跡・米子城跡(鳥取県米子市久米町)の天守台で20日、中海に沈む太陽が光の道を映し出す夕景「オレンジロード」の観望会が開かれた。訪れた人たちは沈んでいく夕日を眺め、穏やかなひとときを過ごした。

 オレンジロードは毎年5月中旬~下旬と7月下旬~8月上旬の天気の良い日に見られる。中海を一望できる天守台は絶好の夕景スポットで、この時期は多くの写真愛好家らでにぎわう。

 観望会は市観光協会が初めて企画。先着100人にオレンジジュースとオレンジ大福を無料で配布した。5月13日の予定だったが天候不良のため延期していた。

 この日は上空に薄い雲がかかり太陽の光もかすんでいたが、午後6時50分ごろ、水面に夕日がオレンジ色の線を描く雄大な景色が広がった。見物客は写真を撮ったり座ってのんびり眺めたりしてオレンジ色の絶景を思い思いに楽しんだ。

 米子市西福原5丁目から家族4人で訪れた磯田高広さん(46)は「初めて見た。オレンジ色の光がこんなにも一直線になるとは思わなくて驚いた」と話し、長男の泰生さん(12)は「思ったより赤が強くてきれい」とカメラを構えていた。

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