【茂木健一郎のニュース探求 】メジャーで躍動するサムライたち 日米の野球文化合流に興奮

  •  茂木健一郎さん(撮影・佐藤優樹)
  •  米大リーグ開幕戦に出場したドジャース・大谷翔平(上左)、カブス・鈴木誠也(同右)、今永昇太(下左)、ドジャース・山本由伸の日本人4選手=2025年3月18日、東京ドーム
  •  カブスとの開幕第2戦。ドジャースの先発・佐々木朗希(上)と、今季初本塁打を放った大谷の連続合成写真=3月19日、東京ドーム
  •  日本開催の大リーグ公式戦
  •  1995年、ドジャース時代の野茂英雄投手。「トルネード投法」で日本人活躍の道を開いた(ロイター=共同)

 米大リーグ(MLB)の2025年レギュラーシーズンが6年ぶりに日本で開幕し、18、19日にカブス―ドジャース戦が東京ドームで行われた。大谷翔平をはじめ山本由伸、佐々木朗希(ドジャース)、今永昇太、鈴木誠也(カブス)といった日本人メジャーリーガーの勇姿に胸を躍らせた方も多いのではないか。

 かつて、日本の野球はアメリカでは通用しないと言われた時代もあった。野茂英雄投手が1995年に海を渡った際には、いろいろと批判も浴びた。さまざまな思い込みをはねのけ、結果的に大活躍した彼のパイオニアとしての功績は輝かしい。

 その後、イチローや松井秀喜、そして大谷ら日本人プレーヤーの奮闘によって、日本のプロ野球と大リーグの距離は縮まった。もはや、日本人はメジャーで通用しないという声は聞かない。さらには、日本の高校生が直接大リーグを目指す動きさえ出てきている。

 「ベースボール」と「野球」はスポーツとしては同じだが、微妙に違うとも指摘される。野球好きの私は、日本やアメリカで何度も球場に足を運んでいる。日米の野球の違いから、両国の文化の差もより深く広く、浮かび上がってくるように思う。

 日米の球場で最も異なるのは...

残り 1425 文字
このページは会員限定コンテンツです。
会員登録すると続きをご覧いただけます。
無料会員に登録する
会員プランを見る
会員登録済みの方
この機能はプレミアム会員限定です。
クリップした記事でチェック!
あなただけのクリップした記事が作れます。
プレミアム会員に登録する ログインの方はこちら

トップニュース

同じカテゴリーの記事