「『てっちゃん』の頑張りが刺激になる」―。大相撲名古屋場所で落合改め伯桜鵬=本名落合哲也、倉吉市出身、宮城野部屋=が新入幕を果たしたことを受け、サッカーJ3ガイナーレ鳥取に所属するGK糸原紘史郎とMF世瀬啓人がエールを送った。かつて3人は同じサッカークラブに所属した間柄。後輩の活躍に刺激され、2人のJリーガーも一層の活躍を誓う。
伯桜鵬は小学1~4年の頃、FCカミノ(倉吉市)に所属してGKとFWを務めていた。身体能力の高さに注目していた糸原は「セービングの技術があり動きも速かった」と懐かしみ、世瀬は「サッカーを続けていたら前線で攻撃の起点を担うFWになったと思う」と目を細めた。
当時監督を務めていた吉川尚男さん(51)=県サッカー協会FAコーチ=も高く評価していた。GKを務める際には「上級生のシュートも怖がらなかった」と頼もしい姿を見せてくれたという。小学4年で相撲に本格的に転向する際に「頑張れよ」と送り出してからも、折に触れて交流が続いている。
幼い頃から明るい性格で周囲を盛り上げていたという伯桜鵬。吉川さんは「そのままの『落合』でいて。とにかくけがをせずに活躍する姿を見せてほしい」とほほ笑んだ。
競技は異なるものの同じクラブで育ち、プロの道を歩む3人。糸原と世瀬は「負けないように自分も頑張る」と語り、同郷の仲間の活躍を推進力に変えていく。