香港で人気 新たな特産品に 大栄メロンの収穫始まる

 

 鳥取県特産の大栄スイカの産地で知られる北栄町で、スイカの後作として生産される抑制メロンの収穫が始まっている。畑を覆うシートなどスイカ栽培で使う資材がそのまま活用できる地這(ば)い栽培で、作業の効率化が図れるのが特徴。香港などに輸出されており、生産者、栽培面積ともに急増中の新しい農産物として注目度が高まっている。

 同町で生産しているのは赤肉系「プリモレッド」。2021年に登録されたばかりの新品種で、糖度が高く、果肉がかため。JA鳥取中央大栄抑制メロン部会では同年から香港への輸出を始め、昨年は4トンの計画だったところ人気となり、3倍の12トンを輸出した。

 生産農家は64戸(前年53戸)で、栽培面積は13ヘクタール(同9ヘクタール)。同部会の山口真弘副部長(37)は「資材投資が小さく、割れにくいので出荷ロスが少ない。栽培面積は2年前の倍以上で、スイカに次ぐ特産品になれば」と期待する。

 山口さんは37アールで栽培しており、25日は約400玉を収穫。「今年は天候が良く、糖度が16度以上ある。知らない人もぜひ食べて」と呼びかけた。

 出荷のピークは10月中頃で、11月中旬まで続く。関西、関東、海外などに280トンを出荷し、販売高1億2600万円を見込む。

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