吉兆の前触れ「彩雲」 珍しく鳥取市街地上空に 環境大・足利名誉教授撮影

 昔から瑞雲(ずいうん)などと呼ばれ、吉兆の前触れとされる「彩雲(さいうん)」が15日昼前、鳥取市街地で確認され、鳥取環境大名誉教授の足利裕人さん(72)が撮影した。太陽近くの薄雲が緑や赤など虹色に色づき、白昼の鳥取の空を彩った。

 鳥取環境大で物理の教授だった足利さんは光の現象に詳しく、天体観測も趣味。足利さんによると、彩雲は冬の氷ノ山スキー場(若桜町)のゲレンデでよく観察されるが、鳥取市で見られるのは珍しいという。

 彩雲が現れたのは15日午前11時20分から同40分にかけて鳥取市街地南部の面影地区周辺で、足利さんが自宅近くの公園でスマートフォンで数枚撮影した。

 彩雲は太陽の近くを通りがかった薄雲に見られ、太陽の光が雲の水滴によって回折(光が粒の背後に回り込み、光の波長によって異なる方向に進む現象)し、雲が虹色に不規則に色づく大気光学現象。昔から良いことが起きる前触れとされ、「見た人には幸運が訪れる」と言われている。

 足利さんは「薄雲がある時は、太陽の方向を眺めて彩雲を見つけてみては」と話した。

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