「性教育×演劇ワークショップ」(表現部とっとりのハナコ主催)が、鳥取市のとりぎん文化会館リハーサル室で開かれた。23人の親子連れらが参加。「性教育の第一歩は相手を知ることと人との関わり」など基本の考え方を学び、簡単な演劇ワークショップを通じて他人との関わり方や心の距離感への理解を深めた。
「誰も悲しまない、誰もが心地よく幸せに生きていける世の中へ」と題して開催。中学校教諭で、性教育のお話会を県内各地で行っている黒坂美紗子さんが講師を務めた。
黒坂さんは「性の話題が日本ではタブー視されがちで、外国に比べて性教育が遅れている。外国では、まず人との関わりについて学ぶ」と指摘。さらに「相手の体や心に触れるには、同意が必要。人により許容範囲が違うため、『嫌です』と言うことは大事なこと。相手が0歳から同意の必要性を意識することで、加害者も被害者も傍観者もなくなっていく」と強調した。
参加者は、握手をするコミュニケーションワークショップなどを体験し、同意を得ることの大切さを再認識した。子どもと一緒に参加した鳥取市の岸本優子さんは「考えていた性教育のイメージと違い、人との関わりが第一歩というのは初めて知った。ワークショップはとても面白かった」と話した。