JR伯備線の特急「やくも」(出雲市-岡山間)の381系車両のうち、紫色が基調の「スーパーやくも色」がラストランを迎えた5日、伯耆路を疾走する最後の雄姿をひと目見ようと訪れた多くの鉄道ファンが別れを惜しんだ。JR根雨駅では、駅舎に設置されているメッセージボードに「大好き」「たくさん楽しませてもらいました」などと熱い思いがつづられていたほか、沿線の撮影スポットにはラストランを見送る大勢の鉄道写真愛好家の姿があった。
好天に恵まれたこの日、絶好の撮影ポイントが点在する日野町の根雨―黒坂駅間(通称・ネウクロ)には全国から多くの鉄道写真愛好家が集まった。満開の桜や田園風景の中を紫色の車両が駆け抜けると、一斉にシャッターを切った。