東北唯一の常設寄席として、2018年にオープンした仙台市の「魅知国(みちのく)定席 花座」。私の所属する落語芸術協会が協力する形で、毎月1日から5日、そして26日から30日の計10日間、落語芸術協会による定席興行「魅知国仙台寄席」が1日2回、開かれている。
私は昨年の8月に初めて出演させてもらった。花座には男女それぞれの出演者用宿舎があり、2DKの部屋に泊まってみて、まるで合宿のような懐かしさを感じた。せっかく行くならホントの合宿感覚にして、真打ちの私と出番の二つ目で落語のネタ交換会みたいなことができないか、という企画を思いついたことを、昨年こちらのエッセーでも書かせていただいた。
そして! とうとう5月1日と2日の「魅知国仙台寄席」で、その企画に取りかかることができました! ワー!パチパチパチパチ!
出演者は私、柳亭小痴楽と二つ目の春風亭かけ橋さん。念のため今回の企画を簡単におさらいさせていただくと、私とかけ橋さんがお互いに今月の公演で演(や)ったネタを交換し、改めて別の月に花座を借りて、その交換したネタの発表会という形の落語会を開催する、というもの。
さらにその公演時の前座さんの...