いいことをしたのに、周囲からなぜか「裏切り者」のように扱われた─。男性たちの傷つき体験を取材していると、そんな構図にしばしば出くわします。やがて集団からやんわり排除され、気付くと“村八分”状態になっている…。例えばそれはこのようなエピソードです。
・知人たちがやっていたネットいじめを注意したところ、自分のSNSを荒らされ、“ハブられた”
・クラスのイケてる男子と仲良くなったら、鉄道オタクの仲間から「裏切り者」扱いで無視された
・仕事で昇進をしたら、同期たちが嫌な感じで“持ち上げる”イジりをしてくるようになった
・小学生のとき、いい自転車を買ってもらったら空気を抜かれる嫌がらせを度々受けた
・中学生のときに模範生徒として表彰されたら、翌日から「学校の犬」というあだ名になった
さて、いかがでしょうか。思い当たるものはあったでしょうか。こういった事例を通して浮かび上がってくるのは、「あいつだけいい顔しやがって」「あいつだけいい思いをしやがって」というような男性たちの感情です。
例えば鉄オタ仲間から無視された経験を語ってくれた男性は、日頃から仲間内で、クラスで目立ついわゆる“陽キャ”と呼ばれる...