【ぷらっとTOKYO】移転後も残る大学の記憶 都立大学駅かいわい

  •  緑豊かなめぐろ区民キャンパス=東京都目黒区
  •  めぐろパーシモンホール=東京都目黒区
  •  「府立高等学校と東京都立大学の門跡」=東京都目黒区
  •  パンダのオブジェ=東京都目黒区
  •  岡田家長屋門=東京都目黒区

 東急東横線都立大学駅(東京都目黒区)は、近隣にあった旧東京都立大が1991年に八王子市に移転した後も、名称を変えていない。“大学の街”の落ち着いた雰囲気を残す駅周辺を歩いた。

 北口を出て目黒通りを渡り、柿の木坂通りを上って行くと、大学の跡地を整備した「めぐろ区民キャンパス」が左手に見えてくる。敷地には緑が多く、通りの名にちなんで柿を意味する英語から命名された「めぐろパーシモンホール」をはじめ、図書館や体育館などのある複合施設だ。キャンパスの語を含む施設名からも、大学があった時期の記憶が大切にされているのを感じる。

 区民キャンパス北側の道沿いに、古びた門柱が立っていた。脇の説明板には「府立高等学校と東京都立大学の門跡 同窓の想いをこめ、歴史のあかしとしてこれを残す」とある。都立大の前身「府立高等学校」は29年に府立一中(現在の都立日比谷高校)内で開校し、32年、この地に移転してきた。

 柿の木坂通りをさらに上って行き、駒沢通りに出て右折。少し先を再び右折して植栽に囲まれた「呑川柿の木坂支流緑道」に入った。弧を描くようにして、都立大学駅近くへ戻る道だ。しばらく進んで行くと、前方の木々の陰に...

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