音色合わせ妙技披露 「安来節」全国優勝大会 県内外から580人が参加

 どじょうすくいの踊りで知られる民謡「安来節」の全国優勝大会(安来節保存会主催、安来市共催)が15~17の3日間、同市飯島町の市総合文化ホール・アルテピアであった。各地の予選を勝ち上がった会員約580人が日頃の練習の成果を競った。

 同保存会は国内に53支部あり、会員数は約1900人に上る。同大会には唄・絃(三味線)・鼓・踊・銭太鼓の5種目で、各階級の審査が行われた。

 出場者は、審査員と多くの観客を前に、ドジョウをつかむユーモラスな踊りをはじめ、声高らかな唄、軽快な三味線などを披露。銭太鼓の華麗な演技と音色にも拍手が沸いた。

 三段・絃の部で出場した永井あさ子さん(56)=東京支部所属=は「細かな反省点があったが、次回に生かしたい」と笑顔。同・踊の部に出場した渡辺快枝(よしえ)さん(58)=同=は「初出場でとても緊張した。皆さんの素晴らしい演技も拝見することができ大変貴重な経験となった」と、うれしそうに手応えを語った。

 同保存会の内田修次専務理事(67)は「大会は保存会最大行事で、会員さんにとっても出場は最大の目標。今後も皆さんの励みになるような大会として継続したい」と期待を込めた。

 各種目の優勝者は次の皆さん(鳥取県と島根県の本部道場、松江支部のみ)。

 【少年】

 3・2級 絃=佐藤菜々子(松江)鼓=遠藤弥恵(東伯)▽1級 唄=田口諒(東伯)鼓=佐藤菜々子(松江)▽2段 鼓=松崎光星(本部道場)▽3段 踊=松崎光星(本部道場)

 【一般】

 3・2級 唄=荒川奏愛(本部道場)絃=大美和正(智頭)踊=桑原祐樹(松江)▽1級 絃=田口慧(東伯)踊=安達哲彦(松江)▽初段 絃=野沢和佳(本部道場)▽熟年 鼓=田中美幸(本部道場)▽銭太鼓団体=智頭チーム▽師範 鼓=増田日向子(本部道場)銭太鼓個人=藤井沙紀(智頭)▽団体=松江支部

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