サステナブルを目指すシンガポールのホテル業界

  •  持続可能な方法で土地を最大限に活用した取り組みが高く評価されたホテル(シンガポール)
  •  快適な鉄道の旅が味わえる「ラグジュアリー・スリーパー・クラス」の座席(インドネシア・ジャカルタからスラバヤへの車内にて)

 シンガポールの繁華街オーチャードにある23階建てのホテル「パン パシフィック オーチャード」がこのほど、超高層ビルの分野で権威のある国際団体から、高さ100~199メートルのビル部門を含む3部門で賞を受けた。持続可能(サステナブル)な方法で土地を最大限に活用した取り組みが評価されたのだという。

 ホテルは共用部分を太陽光発電で賄い、洗浄用水には雨水を利用。生ごみは敷地内のバイオダイジェスター(家畜のふん尿などをバイオガスやバイオ燃料に再生させる装置)で処理している。個人的には緑あふれる4層の巨大なガーデンテラスに魅了される。一部の客室にあるバルコニーも高く評価している。緑が多く、日差しや風が吹き込むバルコニーの景色は開放感があり、自然を身近に感じさせてくれる。

 シンガポールホテル協会(SHA)とシンガポール政府観光局(STB)は今年3月、ホテル業界の環境対策を促す「ホテル持続可能性ロードマップ(行程表)」を公表した。国内のホテルには、2023年までに二酸化炭素(CO2)排出量の把握・記録の開始を求め、30年までに排出量を削減するよう促す。25年までに、国内のホテルの6割(客室数ベース)...

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