年内の新たな成果断念し開放感 「2025年は実質14カ月!」で焦り一転

  •  藤岡みなみ
  •  机の前での焦りを手放しました=筆者提供
  •  もっと遠くに届けることをあきらめていない本=筆者提供

 2024年をあきらめた。そうは言っても11月は始まったばかり。本コラムの執筆時点で今年はまだ2カ月弱残っている。2カ月といえば1年の6分の1で、決して短くない時間だ。でも私はもうあきらめた。さよなら2024年、お先に失礼します。

 もちろん、連載やすでに決まっている仕事を投げ出したりはしない。やめるのは、2024年中に何かしらの成果を上げようとすること。具体的には個人的な作品の完成だ。

 どうしても年内に完成させたいものが二つあった。夏頃から計画的に準備してきたのに、日々の仕事に追われ目標にあと少し間に合わなさそうだ。悔しい。

 交流サイト(SNS)を見ると常に誰かが「重版しました!」「新刊が出ます!」と、めでたい告知をしている。他人の活躍は喜ばしいし、こちらもいい報告をしたいなと思う。しかし私は2022年にエッセー本を出して以来、商業出版では新刊を出していない。2年たつが、いまだに毎日「なぜ重版できていないのだろう」と考えてしまう。真に大切なことは売れた数ではないと分かっているし、届くべきところに届いている実感もある。

 でも、手応えがあるからこそ、もっとやれることがあったのではないか、頑...

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