「ヨンスジュン ジュセヨ」(領収書下さい)。韓国語ができない駐在員でも、この言葉を知っている人は多いはず。会食など経費を精算する際に必要となる領収書だが、それに関する基準が変更される。
12月1日から「クレジットカード端末機情報保護技術基準」に基づき、「売上伝票の未出力」という項目をカード端末の基本設定(デフォルト)にする。これにより、お客は会計の際に口頭で店員に伝えなければ、レシートや領収書を受け取れない。まずは、新たに設置されるカード端末機に優先的に適用し、来年6月1日からは既存の端末機も「未出力」設定に変更されるという。
主な目的は、ペーパーレス化の促進だ。レシートに使う感熱紙はリサイクルが難しいとされ、その一枚一枚が積み重なれば環境負担も大きくなる。
韓国小売り大手の新世界グループでは2010年代後半から、必要な顧客のみ紙のレシートを発行している。それ以前は紙レシートの発行費用に年間10億ウォン(約1億1000万円)ほどかかっていたが、ペーパーレス対策の効果でそのコストは大幅に削減されたという。
12月の基準変更で、小さな飲食店や商店などでも紙の領収書が発行されない「未主力」...