俳優の前原滉が、映画「ありきたりな言葉じゃなくて」(12月20日公開)で主演を務めた。脚本家志望の青年が思わぬトラブルに巻き込まれていく物語。「登場人物それぞれの心情が丁寧に描かれている。自分に置き換えて、考えながら見てもらえる作品だと思います」
念願の脚本家デビューが決まった藤田拓也(前原)は、浮かれて入ったキャバクラで鈴木りえ(小西桜子)と意気投合する。2人で出かけたある夜、泥酔した拓也が目を覚ますと、そこはホテルのベッドの上。りえの姿はなく、なぜか連絡も取れなくなっていて…。
りえにいい顔をするため、放送前のドラマの台本を渡してしまうなど、軽率な行動が目立つ拓也。前原は「僕は絶対しないです」と苦笑しつつ「拓也も僕も『特別な人』になりたくて、じたばたしているところは一緒。気持ちは分からないでもない」と理解を示す。
拓也のように脚本を書いてみたいかと問われると「昔は憧れたこともあるけど、今はそうでもない。ゼロから物語を生み出すって本当に大変なことなので、自分には向いていないと思う」と謙虚に語った。
高校卒業後、俳優を目指して仙台から上京。眼鏡姿をトレードマークに、多くのドラマや映画...