アーティストのanoが東京・渋谷のNHKホールでライブを開き、バラエティー番組でおなじみの「あのちゃん」とはひと味違う多彩な歌声で、話題曲「許婚っきゅん」など21曲を披露した。9月に日本武道館公演を行うことも発表。「これからの僕は最強です。楽しみにしててください」と、ファンを沸かせた。
スパンコールをちりばめたジャージー風の衣装で、アコースティックギターを手に登場。1曲目の「YOU&愛Heaven」は自身の作詞作曲だ。「自傷」「痛い」といった不穏なフレーズが飛び交う曲を甘い声で歌い終えると、エレキギターに持ち替え、自分へのバッシングを「ムカつく」と跳ね返す、疾走感あふれるロック曲「普変」を鋭く力強い声で歌った。
悲鳴のような絶叫や「ウォー」という“デスボイス”まで、目まぐるしく変わる声色は鮮烈だ。2023年のNHK紅白歌合戦以来のNHKホール。「ホール」という語感は「丸そう過ぎる」のに、実際の会場は「四角くない?」。お笑いコンビ「バッテリィズ」のネタをカバーすると、会場にざわめきが起きた。
「嫌なやつ、むかつくやつも全部ぶっ壊して、抱きしめたい」。思い詰めたような表情で語ったano。...