後藤家住宅離れ(米子)登録へ 国登録有形文化財、文化審答申 上質な近代和風建築

  • 国登録有形文化財に答申された「後藤家住宅離れ(長楽軒)」。玄関(右)の隣に茶室「松風庵」の貴人口を設けている=米子市内町
  • 米子市最古の茶室「松風庵」。床柱にナンテンの木が使われている=米子市内町

 国の文化審議会は21日、米子市内町の重要文化財「後藤家住宅」の西隣に建つ離れ座敷「後藤家住宅離れ(長楽(ちょうらく)軒)」=非公開=を国登録有形文化財に登録するよう文部科学相に答申した。市内最古の江戸期の茶室が付設された、上質な数寄屋の近代和風建築が評価された。鳥取県内の登録文化財件数は262件(建造物255件)で、同市内で19件目となる。

 建物は米子市繁栄の基礎を築いた12代後藤快五郎が、1907(明治40)年の皇太子(後の大正天皇)の山陰行啓で随行員だった海軍軍人・東郷平八郎の宿舎として屋敷の奥に新築した。その際に6代市右衛門直満が文化年間に建てていた茶室「松風庵(しょうふうあん)」を取り込んだ。後年、後藤本家から分割相続され、後藤分家所有となった。

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