インターネットのセキュリティーに対する関心が高まっている。会社や学校などの組織でも、個人情報を含むデータの扱いに細心の注意が必要な時代になった。
システムに侵入されて情報が漏えいしたり、データが暗号化されてその解除に「身代金(ランサム)」を要求されたりと、現代的としか言いようがない事態が報道されている。誰にとっても、人ごととは思えないだろう。
一人で多くのネットサービスやサイトのアカウントを持つのが当たり前になった。しばしば言われるように、単純すぎるパスワードや、複数のアカウントでの使い回しは避けるべきだろう。
また、発信元の分からない、怪しいメールやメッセージは無視することも大切である。簡単にもうかるなどのうまい話には、必ず裏があると考えて、引っかからないように心がけたい。
それにしても、もはや、個人の努力ではカバーしきれない状況であることも確かだ。システムに侵入してお金を要求する「ランサムウエア」や、通常の検索ではヒットせず、匿名性が高くグレーなやりとりが行われている「ダークウェブ」などの言葉が、毎日のようにメディアで報じられている。社会全体として、どのように対応していけばいいの...