バスに変身、世界初の二刀流 阿佐鉄DMVで室戸岬目指す

  •  鉄道モードで宍喰駅に到着。バスモードで使用する前タイヤが持ち上がっているのが分かる
  •  徳島側の鉄道起点・阿波海南。JR牟岐線(中央奥)とDMVの線路が分断されている
  •  土休日は室戸岬を越え延長運転=海の駅とろむ(高知県室戸市)
  •  有人駅の宍喰には「伊勢えび駅長」も。赤字からの「脱皮」が願い
  •  道の駅宍喰温泉ではゴルフの尾崎将司選手らの記念展示も

 四国南東部の突端にある室戸岬(高知県室戸市)。台風情報などで地名を見聞きする機会は多いが、公共交通機関だけで訪れるのは結構難しい。旧国鉄時代に計画された阿佐線は、徳島市から南に延びるJR牟岐線と土讃線・御免(高知県南国市)を室戸経由で結ぶ予定だったが財政難で工事は凍結、一部区間を引き継いだ第三セクター鉄道とバスを乗り継がないとどちら側からも到達できない。このうち徳島県側を担う阿佐海岸鉄道(阿佐鉄)は2021年12月から線路と道路の両方を走れるデュアル・モード・ビークル(DMV)を運行。DMVの営業運転として世界初、今風の表現で「二刀流」を前面にアピールしている。

 企画乗車券「四国みぎした55(ゴーゴー)フリーきっぷ」でDMV、バス、鉄道を乗り継ぎ、室戸岬を目指した阿佐線に思いをはせた。この切符は四国南東部の国道55号沿いがエリアとなっている。具体的にはJR牟岐線(徳島―阿波海南=徳島県海陽町)、阿佐鉄(鉄道区間は阿波海南―甲浦=かんのうら、高知県東洋町)、高知東部交通バス、三セクで2002年7月に開業した土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線(御免―奈半利=高知県奈半利町)、土讃線(御免―...

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