皆さま！ 時代は令和です！ とうとう落語界もコンプライアンスというものを考えなくてはいけない世の中となって参りましたです！
東京の落語界には、社団法人化された協会が三つある。一般社団法人の落語協会、落語立川流、それと私の所属している公益社団法人の落語芸術協会である。昨年、落語協会の方でパワハラ問題が起こり、コンプライアンス委員会が発足した。落語芸術協会でもようやく今夏より同委員会が発足した。
これからは、洒落（しゃれ）の世界でもパワハラ・モラハラ・セクハラ、洒落になるもの、洒落にならないものを厳重に選別していこうという、実に結構な委員会…と、言いたいが、私の本音を言わせてもらうと、とっっっても生きにくい世界になってしまう気がして、内心はとにかく戦々恐々である!!（笑）
と、笑い事にしているが、本当にこのままいったら私の好きだった落語界というものが、つまらない世界に変わってしまうんじゃないかという不安にさいなまれているのだ。落語家だったおやじのそばで見てきて幼少期から憧れていた落語界。そこは、毎日くだらない無駄話や下ネタを肴（さかな）にお酒を飲んで笑い合って、上からの理不尽な小言に後輩...
