今年の夏は本当に暑い。文字通りの酷暑です。福岡県太宰府市では、最高気温35度以上の猛暑日が7月19日~8月27日の40日間続き、国内最長記録を大幅に更新。9月5日には年間47日を数え、国内最多も記録しました。
甲子園の全国高校野球選手権大会も、ある意味で「命がけ」でした。頻繁に水分を補給しても、熱中症や足がつる選手が続出。40度近いグラウンドの熱波には随分苦しめられました。
五回終了後に水分補給や体を冷やすための10分間の「クーリングタイム」が昨年から導入されたり、今大会では、試合を午前と夕方に分ける「朝夕2部制」が一部の日程で実施されたりと、暑さ対策に試行錯誤が重ねられています。
▽学校プールにも異変
この酷暑の中、頼りの学校プールにも大きな変化が生じています。
施設の老朽化や不具合を機に、公営プールの活用や民間のスイミングスクールなどへの委託に切り替える学校が増えているのです。
全国の学校プールの多くは建設から40~50年たって老朽化が進み、大規模改修が必要な施設が増えています。改修費や毎年の水道代、管理費は億単位とも言われ、民間等のプールを活用したほうが安上がりという試算も出て...