【尾木ママの今日も笑顔で 】酷暑で変わる子どもの夏休み

  •  尾木直樹
  •  猛暑日が続く福岡県太宰府市で日傘を差して歩く人たち=8月23日
  •  夏の高校野球で5回終了後に「クーリングタイム」を知らせるバックスクリーンのボード=2023年8月6日、甲子園球場
  •  夏の高校野球で「朝夕2部制」が導入され、行われた夕方の部の試合=8月8日、甲子園球場
  •  高知市立小4年の男児が水泳の授業で溺れて亡くなったプール。自校プールが故障し近くの市立中の施設を借りていた=2024年7月

 今年の夏は本当に暑い。文字通りの酷暑です。福岡県太宰府市では、最高気温35度以上の猛暑日が7月19日~8月27日の40日間続き、国内最長記録を大幅に更新。9月5日には年間47日を数え、国内最多も記録しました。

 甲子園の全国高校野球選手権大会も、ある意味で「命がけ」でした。頻繁に水分を補給しても、熱中症や足がつる選手が続出。40度近いグラウンドの熱波には随分苦しめられました。

 五回終了後に水分補給や体を冷やすための10分間の「クーリングタイム」が昨年から導入されたり、今大会では、試合を午前と夕方に分ける「朝夕2部制」が一部の日程で実施されたりと、暑さ対策に試行錯誤が重ねられています。

 ▽学校プールにも異変

 この酷暑の中、頼りの学校プールにも大きな変化が生じています。

 施設の老朽化や不具合を機に、公営プールの活用や民間のスイミングスクールなどへの委託に切り替える学校が増えているのです。

 全国の学校プールの多くは建設から40~50年たって老朽化が進み、大規模改修が必要な施設が増えています。改修費や毎年の水道代、管理費は億単位とも言われ、民間等のプールを活用したほうが安上がりという試算も出て...

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